2015年06月07日

飯山鉄道 静間駅

 静間駅は、飯山市静間にあった旧飯山鉄道の単式ホーム1面1線の駅です。

 [路線名等]
 大正10年10月に飯山鉄道の駅として開業、昭和19年 6月に飯山鉄道が国有化され、同時に廃止となりました。
 [隣接駅]
 長野寄り「蓮駅」、飯山寄り「飯山駅」

 国道117号線から旧静間駅に行くには、大久保東交差点から西の飯山線方面に進み、すぐ右折して1分ほどのところですが、あとかたがありません。

 なぜ廃止されたかといいますと、飯山・蓮の両駅から近いところにあったことが原因です。
 また、飯山鉄道から国鉄に移管された際に、静間以外にも、信州白鳥、北外丸、上桑名川、足滝(臨時)の各駅・停留場・停車場が廃止されました。

 近くの国道117号線には郊外型店舗が並び、学校も近隣にあるような立地で、飯山市の都市計画では、周辺を住宅として整備する予定です。また地元では、駅の復活も期待されております。

 [アクセス]
 JR東日本・飯山線 飯山駅 徒歩20分
タグ:飯山線
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2010年09月03日

電子書籍「信濃路探訪 湧水のある風景」発売

 この度、弊社ブログ「信濃路探訪」で取り上げた、長野県北信地方の湧水や温泉等の陸水に関する電子書籍「信濃路探訪 湧水のある風景」(全39ページ)を「身近な歴史社 maglog branch」で発売する運びとなりました。
 
 これは、長野県北信地方にございます28か所の湧水や温泉、湧水の跡を現地取材したものです。

 この電子書籍には、長野市西長野新諏訪町にある「瓜割清水」、長野市若穂綿内清水にある「東勝寺の清水」の2か所の大サイズの写真も合わせて収録しております。

 今回ご紹介しているところは、自転車や徒歩で訪れたところですので、サイクリングやちょっとした散策の目的地としても良い場所です。

 身近にある「湧水のある風景」をぜひご覧ください。

 商 品 名:「信濃路探訪 湧水のある風景」
 販売価格:980円(税抜価格933円 税5%)
 発 売 日:平成22年9月3日
 ファイル形式:PDF形式(PDFバージョン1.4)
 ページ数:39ページ
 サイズ:6.20MB
 
 表紙サンプルはこちら
 PDFファイルをご覧になれる環境でご覧ください。
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2010年08月19日

郷原城

 平成20年 1月14日に取り上げました郷原神社の記事でも少し触れました、郷原城について、今回は取り上げたいと思います。

 gouhara1.jpg gouhara3.jpg
 
 左の写真は、郷原神社の南から、右の写真は長野電鉄の跨線橋より城地(写真の中央付近)と考えられるところを撮影しました。

 郷原城は、延元年間(1336年から1339年・北朝 建武3年から暦応2年)に南朝方の郷原越後守直衡が築城したといわれている城で、城地は現在の旧小布施村から旧都住村にわたる大規模なものであったといわれております。

 郷原城には、郷原越後守直衡、直衡の兄である毛利匡時(宮内少輔)、子である直勝と三代約50年にわたって、その勢力下としていたといわれております。

 郷原越後守直衡、毛利匡時の兄弟は、南朝方で活躍した人物であると頼山陽の日本外史にも少々触れられているのですが、どういうわけか直勝以後、現在の長野県塩尻市に移り住んだ郷原氏の後裔に伝わる文献以上の情報が表に出てきてはおりません。

 郷原氏に伝わる文献の一部は「上高井郡誌」(大正 3年発行)に掲載されているのですが、現在の小布施町の歴史が多く掲載されている「小布施町誌」には郷原城に関しては触れられていない状況です。

 上記の上高井郡誌によれば、郷原神社の東と南に家来の館があり、神社の西南に堀で囲まれた郷原氏の館があったといわれております。
 また郷原神社の北を流れる日野井川(篠井川)、現在の小布施町北岡から押羽に至る堤淵を自然の堀としていたとのことです。
 
 gouhara2.jpg
 
 堤淵に関連しまして、写真中央のやや上の微高地が小布施町押羽地籍です。

 また郷原氏の家来の姓は、次のとおりです。
 長尾、高橋、小布施、上條、高井、和田、小松、秋山、平林、田中、赤羽、小林、田口、丸山、大島、酒井、北原、熊谷、赤沢、百瀬、小沢、牛丸、大和、保科、竹下、井上、手塚、三村、有賀、武下、臼井、村上、下條、石田

 謎の多い郷原城です。もっと文献があれば良かったのですが。

 [アクセス]
 郷原神社
 長野電鉄長野線 都住駅 徒歩10分
 長野電鉄長野線 小布施駅 徒歩15分
 小布施浪漫号(町内周遊シャトルバス) 小布施駅前バス停 徒歩15分
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2010年08月18日

神畑駅

 神畑駅は上田市神畑にある上田電鉄別所線の駅で、単式ホーム1面1線の駅です。
 
 kabatake2.jpg

 [駅名称・路線名]
 昭和 7年 9月 上田温泉電軌川西線の神畑駅として開業しました。
 昭和14年 3月 川西線を改称し、上田温泉電軌別所線の駅となりました。
 昭和14年 9月 社名変更により、上田電鉄別所線の駅となりました。
 昭和18年10月 合併により、上田丸子電鉄別所線の駅となりました。
 平成17年10月 社名変更により、上田電鉄別所線の駅となりました。

 [隣接駅]
 上田寄・上田原寄り「寺下駅」、別所温泉寄り「大学前駅」

 産川の東側に位置しており、駅西側を通る県道65号線は、上田電鉄の線路と平行しており、下之郷駅付近まで続きます。

 [アクセス]
 上田電鉄 神畑駅
 上田市オレンジバス <東塩田コース> 神畑・下神畑各バス停 徒歩3分
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2010年08月12日

須坂市塩川の湧水群

 平成19年 8月23日の記事「宮川水源の跡」でも触れたのですが、須坂市塩川には湧水が数多くあります。住宅地の中や農地の中から湧水が湧き出し、その水が用水路をとおり、農地を潤していきます。

 須坂市塩川の熊野神社周辺を散策してみましたところ、住宅地内を流れる用水路が、一般的な住宅地に比べ多いことに気づきました。
 またその用水路に流れる水も比較的きれいで、用水路の洗い場のようなところで野菜を冷やしているお宅があるのも見受けられました。

 湧水を写真で撮影しようと考えたのですが、塩川の湧水群は、私有地から湧き出しているケースが多いため、散策した日は道路に面している中之島清水を撮影してみました。

P8070286.jpg

 この周辺は、この湧水の南を通る国道406号線に商店が多く、このような住宅地の中に湧水があるというのを意識しないとわからないものですが、貴重な資源ですので、これからも大事にしてもらいたいところです。

 [アクセス]
 中之島清水
 長野電鉄長野線・屋代線 須坂駅 徒歩7分
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2010年08月08日

旧更埴市内の戦後の開拓地

 今回は、旧更埴市内の戦後の開拓地について取り上げます。(旧更埴市は、平成15年 9月に近隣の埴科郡戸倉町と更級郡上山田町と合併し、千曲市となりました。)

 戦後、食糧確保のために、全国でも多くの場所で、開拓地に入植された方が数多くいらっしゃいました。旧更埴市においても同様で、以下の開拓地へ入植者が入植されました。

(現在地名‐旧自治体名‐開拓地
 千曲市八幡‐八 幡村‐八幡林 
 千曲市桑原‐桑 原村‐横手山
 千曲市森  ‐  森 村‐沢山
 千曲市雨宮‐雨宮県村‐堂平

 この中で、千曲市森の沢山開拓地の入植状況は次のようでありました。

 昭和20年から昭和22年 19戸
 昭和23年から昭和24年  1戸
 昭和33年から昭和34年  1戸
 
 主に畑作、桑園、酪農に従事していたとのことです。昭和36年には、沢山開拓地に有線放送の施設が完成しました。

 しかしながら、沢山開拓地の標高は700mから940mと高く、入植者の高齢化等、生活に不便を強いられるため、現在は市街地に居住し、沢山川沿いの林道を通って、自動車やバイクで、開拓地に通うこととなっております。

 下の写真は、開拓地よりかなり標高の低いところ(女陰の滝(女滝)への途中の林道)で撮影したものですが、かなりの山中であることが確認できます。

 sawayama1.jpg sawayama2.jpg
posted by 身近な歴史社 Alzada at 22:55 | TrackBack(0) | 千曲市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女陰の滝(女滝)

 女陰の滝(女滝)は、千曲市森にある滝です。
 千曲市森(新田)地区より坂城町方面へと続く林道の途中にあります。

 nyoin1.jpg nyoin2.jpg

 案内板によると、滝は標高700mのところに位置し、落差20m、幅3mで、沢山川に注いでおります。

 nyoin3.jpg

 この滝は「ロマンの滝」ともいわれ、昔からこの滝に打たれると恋人が現れ、その恋が成就するといわれております。

 余談ですが、女陰の滝(女滝)の案内板の横には、屋代有線放送の公衆電話(無料)が設置されております。なぜこのようなところに設置されているのか不思議に思えるのですが、坂城町境に近い沢山開拓地があるのを考えると納得できるものがあります。

 [アクセス]
 千曲市循環バス東部線(あんず) 新田バス停 徒歩45分
posted by 身近な歴史社 Alzada at 22:02 | TrackBack(0) | 千曲市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上境駅

 上境駅は、飯山市一山にあるJR東日本・飯山線の単式ホーム1面1線の駅です。

 kamisakai1.jpg kamisakai2.jpg

 以前は、島式1面2線の駅でした。(下の写真は、駅舎の南から撮影しました。)

kamisakai3.jpg

 [路線名等]
 大正12年 7月に飯山鉄道の上境駅として開業。
 昭和19年 6月に飯山鉄道が国有化され、飯山線となりました。
 
 [隣接駅]
 長野・飯山寄り「戸狩野沢温泉駅」、森宮野原寄り「上桑名川駅」
 
 駅から徒歩3分ほどのところには、湯滝温泉があります。
 野沢温泉村坪山地区・平林地区は、駅から比較的近いところにあります。

 [アクセス]
 JR東日本・飯山線 上境駅
 のざわ温泉交通 湯の花号 七ヶ巻線 市川入り口バス停 徒歩15分
posted by 身近な歴史社 Alzada at 00:21 | TrackBack(0) | 飯山市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月07日

倉科温泉(倉科下の湯)

 倉科温泉は、千曲市倉科にある元温泉で、現在、千曲市の入浴施設「健康プラザ」や特別養護老人ホーム杏寿荘で利用されております。

 (平成18年7月に行われた調査で、源泉の温度や湯の成分が、温泉法による温泉の定義を満たさなくなったため、元温泉と表記しました。)

 kurashinaspa1.jpg kurashinaspa2.jpg
 左の写真は、杏寿荘の西より撮影、右の写真は、健康プラザの東より撮影しました。

 倉科の地では、寛保2年(1742年)7月から8月にかけて大雨が降ったことにより、山が崩れ落ち、近隣一帯が埋まってしまいました。
 しかし、この山の崩落により、冷水と地中の温水が混合され、温泉となったといわれております。

 文化元年(1804年)に倉科村古屋(現千曲市倉科古屋)に倉科下の湯が設けられ、明治10年代には、1年間に約14,600人が利用していたとのことです。(逆旅が1戸あったそうです。)
 ただこの当時から、源泉の温度が低く、沸かして利用されておりました。

 その後、昭和37年まで倉科下の湯は営業され、多いときは1日に100人程が利用しておりました。
 
 [アクセス]
 千曲市循環バス東部線(あんず) 健康プラザバス停
 長野電鉄屋代線 雨宮駅 徒歩30分
posted by 身近な歴史社 Alzada at 23:28 | TrackBack(0) | 千曲市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月16日

戸狩野沢温泉駅

 戸狩野沢温泉駅は、飯山市照里にあるJR東日本・飯山線の島式ホーム1面2線で、留置線のある駅です。
 駅名にある野沢温泉には当駅バス停から、のざわ温泉交通の「湯の花号」で、概ね16分以内に行くことができます。

 togari1.jpg togari3.jpg

 [路線名等]
 大正12年 7月に飯山鉄道の戸狩駅として開業。
 昭和19年 6月に飯山鉄道が国有化され飯山線となりました。
 昭和62年 3月に戸狩野沢温泉駅に改称しました。

 [隣接駅]
 長野・飯山寄り「信濃平駅」、森宮野原寄り「上境駅」

 飯山線は、長野・戸狩野沢温泉間の設定が多く、戸狩野沢温泉を出ると新潟県方面への列車は前者と比較すると約半減します。
 
 「戸狩駅」から「戸狩野沢温泉駅」に改称した当時、特に戸狩地区側でその駅名について、当駅の所在地が飯山市でありながら、行政の違う野沢温泉の名が入るのはいかがなものか、駅名が長すぎるのではないか等(当時の長野県内でのニュース報道)と一悶着した経緯があります。

 [アクセス]
 JR東日本・飯山線 戸狩野沢温泉駅
 長電バス <2><3> 戸狩野沢温泉駅バス停
 のざわ温泉交通 湯の花号 柏尾線 戸狩野沢温泉駅バス停
posted by 身近な歴史社 Alzada at 11:14 | TrackBack(0) | 飯山市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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